27年ぶり、346年の歴史を受け継ぐ塩川・新名伝 無外流 第17代宗家誕生──宗家継承の公式記録映像を公開
1999年以来27年ぶりとなる宗家継承。約20年間にわたり新名玉宗宗家から直接指導を受けた武田鵬玉が、346年受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流第17代宗家を継承。
※本記事は、ValuePressで配信したプレスリリースをもとに、宗家継承の背景や歴史的経緯を加筆した国際居合道連盟 鵬玉会の公式記録です。

346年受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流
2026年7月4日。
横浜武道館。
無外真伝無外流居合兵道免許皆伝授与式、ならびに塩川・新名伝 無外流第17代宗家継承の儀が執り行われました。
346年にわたり受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流。
その宗家が継承されるのは、1999年以来、実に27年ぶりのことです。
武田鵬玉は、明思派 無外流宗家・新名玉宗より免許皆伝を授与され、塩川宗家、新名宗家の系譜の無外流として、第17代宗家を継承しました。
今回公開した映像は、その歴史的な一日を後世へ伝えるための公式記録映像です。
しかし、この継承は、一人の武道家が宗家となった出来事ではありません。
346年にわたり受け継がれてきた技術、精神、そして思想が、次の時代へ正式に継承された歴史的な節目でもあります。

実戦を知る世代から受け継がれた無外流
武田鵬玉が継承した塩川・新名伝 無外流は、故・塩川寶祥宗家から新名玉宗宗家へ、そして武田鵬玉へと受け継がれてきた系譜です。
塩川寶祥宗家は、帝国海軍航空隊の戦闘機搭乗員として実戦を経験し、18機撃墜の記録を持つことで知られています。
戦後は無外流の普及に尽力し、自らの実体験を背景に剣術を語ることのできる、極めて稀有な武道家でした。
武道の世界では、「剣術とは命のやり取りである」と語られることがあります。
しかし、実際に命を懸けた実戦を経験し、その体験をもとに剣術を語ることのできた人物は多くありません。
塩川寶祥宗家が門人に伝えた無外流には、実戦を知る者だからこそ語ることのできた剣術観が息づいています。
その教えは、新名玉宗宗家へ、そして世界を指導した新名宗家から武田鵬玉へと受け継がれました。
新名宗家からは、「文化としての無外流ではなく、流祖の無外流を次代に普及し、残すこと」を課題として与えられました。

流祖・辻月丹は、なぜ巻物を遺したのか
無外流の免許皆伝の巻物は、単なる技術書ではありません。
そこには、技法だけではなく、禅と剣術の関係、人が剣を学ぶ意味、そして流派を後世へ伝える者への願いが記されています。
しかし、その文章は現代日本語ではなく、漢籍の素養を前提とした漢文で記されています。
現代では、その文章を正確に読み解くだけでも容易ではありません。
さらに、その意味を理解するためには、漢文の知識だけでは足りません。
無外流の技術を修め、その身体感覚を持った上で読み解くことが求められます。
技術だけでも、漢籍だけでも読み解くことはできない
武田鵬玉は、長年教育の現場に身を置き、漢籍にも親しんできました。
一方で、約20年間にわたり新名玉宗宗家から直接指導を受け、無外流の免許皆伝に至りました。
漢籍を読む力。
無外流を修めた身体。
その二つが重なって初めて、巻物に記された言葉の意味へ近づくことができます。
武田鵬玉は、研究者チャップマン氏との共同研究を通じて、免許皆伝の巻物や古伝の解読を進めています。
これは、漢文を現代語へ翻訳する作業ではありません。
流祖・辻月丹が何を伝えようとしたのか、その思想を現代に読み解く試みです。
巻物に記された「後の学ぶ者へ」
免許皆伝の巻物には、禅と無外流の関係、剣術の本質が記されるとともに、後の学ぶ者がこれを理解し、正しく伝えてくれることを願う趣旨の一節があります。
武田鵬玉は、この言葉を読むたびに、宗家とは技を教えるだけの存在ではないと感じます。
技術を受け継ぐこと。
精神を受け継ぐこと。
そして、流祖が残した言葉の意味を理解し、次代へ正しく伝えていくこと。
それもまた、宗家に託された責任の一つであると考えています。
だからこそ現在も、古伝の研究と解読を続けています。
それは過去を研究するためではありません。
346年受け継がれてきた無外流を、346年後にも正しく残すためです。
なぜ世界844名が、この道場を訪れたのか
2025年1月から12月までの1年間で、世界各国から844名が国際居合道連盟 鵬玉会を訪れました。
居合道を学ぶため。
試し斬りを体験するため。
日本文化に触れるため。
理由はさまざまです。
しかし、武田鵬玉は、その理由はもっとシンプルだと考えています。
「本物を求めて来ている。」
それだけです。
技術だけでは、人は海を越えない
海外には、日本文化を体験できる施設や武道体験は数多くあります。
それでも世界各国から人々が鵬玉会を訪れるのは、技術だけを学ぶ場所ではないからです。
ここで学ぶのは、剣術だけではありません。
無外流に流れる禅の思想。
人との向き合い方。
礼法。
そして、日本人が長い年月をかけて育んできた精神文化です。
武田鵬玉は、それらを切り離すことはできないと考えています。
剣術だけを教えることは、無外流を教えることではない。
その背景にある思想まで含めて伝えて初めて、無外流になる。
そう考えています。
Googleレビュー173件、平均5.0点
国際居合道連盟 鵬玉会には、Googleマップに173件の口コミが寄せられています(2026年7月現在)。
平均評価は5.0点。
評価されているのは、技術だけではありません。
「本物だった。」
「人生で忘れられない体験になった。」
「また必ず戻って来たい。」
そうした感想が数多く寄せられています。
武田鵬玉は、この評価をサービスの結果とは考えていません。
346年受け継がれてきた無外流を、誠実に伝え続けた結果であると受け止めています。

無外流を未来へ受け継ぐために
武田鵬玉は、塩川・新名伝 無外流を未来へ受け継ぐためには、人を育てることが何より重要であると考えています。
346年続いてきた流派も、一人の名人だけでは次の時代へ残すことはできません。
多くの門人が集い、多くの指導者が育ち、その中から次代を担う人物が現れることで、初めて流派は歴史をつないでいくことができます。
国際居合道連盟 鵬玉会が、活動会員約360名、休会会員を含めると約450名という国内最大級の無外流団体へ成長してきた背景には、その考えがあります。
武田鵬玉は、
「数は力である。」と考えています。
それは、人数を誇るためではありません。
門人が増えることで稽古の質が高まり、多様な才能が集まり、互いに切磋琢磨する環境が生まれます。
その中から、優れた剣士が育ち、優れた指導者が育ち、さらに未来の宗家を担う人材が育っていきます。
武道は、一人の天才だけでは歴史になりません。
一つの文化として受け継がれるためには、それを支える多くの人々の存在が必要です。
武田鵬玉が目指しているのは、大きな団体を作ることではなく、346年受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流を、さらに346年後へ受け継ぐことのできる土台を築くことです。
そのために、多くの人が学び、多くの人が挑戦し、その中から次代を担う人材が育つ環境づくりを続けています。
宗家として、未来へ
2026年7月4日。
武田鵬玉は、塩川・新名伝 無外流 第17代宗家を継承しました。
しかし、宗家とは、流派を代表する肩書ではありません。
346年にわたり受け継がれてきた技術。
禅に裏付けられた思想。
先人たちが命を懸けて守り抜いてきた歴史。
そして、それらを次の時代へ正しく伝えていく責任。
そのすべてを受け継ぐ存在です。
歴史は、過去ではない
346年という歴史は、古いということではありません。
今日まで、一人ひとりが受け継ぎ、一人ひとりが守り、一人ひとりが次の世代へ手渡してきた時間です。
流派は、巻物だけでは残りません。
技術だけでも残りません。
人から人へ。
師から弟子へ。
その積み重ねによって初めて歴史になります。
武田鵬玉は、その歴史の一人となりました。

世界へ。そして未来へ。
国際居合道連盟 鵬玉会には、現在、活動会員約360名、休会会員を含めると約450名が所属しています。
2025年には、世界各国から844名が道場を訪れました。
これは終着点ではありません。
新たな始まりです。
より多くの人に無外流を知ってもらうこと。
より多くの門人を育てること。
より多くの指導者を育てること。
その中から、さらに次の世代を担う人物が育っていくこと。
それが346年続いてきた塩川・新名伝 無外流を、さらに未来へ受け継ぐ唯一の道であると考えています。
一つの映像に込めたもの
今回公開した映像は、宗家継承式を記録しただけの映像ではありません。
346年受け継がれてきた歴史。
流祖辻月丹から始まり、現代につながり、塩川寶祥宗家から新名玉宗宗家へ、そして武田鵬玉へと受け継がれた系譜。
そこに生きる人々の思い。
そして、これから先の未来。
そのすべてを、一つの映像として記録しました。
ナレーションは、「ちびまる子ちゃん」や「芸能人格付けチェック」でも有名な、木村匡也(きむらきょうや)氏が担当しています。
静かに。
厳かに。
歴史を語るように。
派手な演出ではなく、その場に流れていた空気そのものを残すことを目指しました。
未来へ受け継ぐために
流祖・辻月丹から始まった無外流。
塩川寶祥宗家。
新名玉宗宗家。
そして武田鵬玉。
歴史は、一人のものではありません。
多くの門人が学び、多くの指導者が育ち、その中から次の世代が生まれる。
その繰り返しによって、346年という時間が築かれてきました。
武田鵬玉は、第17代宗家として、この歴史を受け継ぐとともに、その責任を未来へつないでいきます。
塩川・新名伝 無外流
第十七代宗家
武田鵬玉
346年の歴史を、未来へ。




2026年7月4日。
この歴史的な瞬間に立ち会えたことを、心より誇りに思います。
武田ご宗家、宗家継承、誠におめでとうございます。
また、武田ご宗家より奥入り書並びに武号を拝受した第一号として、この名に恥じることのないよう、無外流のさらなる発展のため微力ながら全力で尽力してまいります。