最大団体の級位や段位
数のパワーがあるから段位にも力が生まれる
スケールメリット
大会の開催ができない、と言うこと以外に、小さなサークルが困るのは、段位や級位の力の問題があります。10人や20人のサークルの段位では、本当のところはどうなのか、よくわかりません。
鵬玉会は無外流最大団体であるというスケールメリットがあります。そして新名宗家、武田会長のもと、級位や段位が発行されます。国内はもとより、国外も同じ基準での審査が行われ、入門の早い遅いに関わらず、会員は自分と向き合います。
段位のとらえ方
これだけの数のパワーでの段位には、意味合いが生まれます。
そもそも、鵬玉会で有段者になれたのは10%という狭い門。
初段であってもすごいことですが、生涯かけて研鑽していくものが武道だということなのだと思います。
ここに、無外流明思派の段位がどのようなものか、たとえられたものがあるので記載しておきましょう。
初段 屋敷の「門」の前にたどりついたところ
弐段 門番に頼み込んで「門」の中に入れてもらったところ
参段 門から屋敷の玄関まで歩いているところで、玄関までかなり遠く奥行きがあり、相当広い庭のある屋敷だなぁと感じているところ
四段 やっと玄関に辿り着いたところ
五段 建物内に声をかけ、玄関詰めの使用人を呼び建物内に入れてくれるようお願いしているところ
【奥入書】
六段 なんとか建物内に入れてくれ、部屋に案内されているところ
七段 部屋に通され、お茶が出たところ
【免許】
八段 屋敷の主人が出てきて、話をし始めたところ
【免許皆伝】
九段 屋敷の主人に認可され、屋敷内の道場で門人たちと稽古をしているところ
十段 屋敷の主人に指導してもらっている処
新名宗家がおっしゃるには、九段、十段というのは死後追贈されるようなものだ、とのこと。この「屋敷の主人」というのは、彼岸の向こう側の住人なのかもしれませんね。