無外流宗家継承と第10回全日本自由組太刀選手権大会を開催

月刊『秘伝』2026年11月号「秘伝ジャーナル」掲載原稿をWEB転載
掲載:月刊『秘伝』2026年11月号(BABジャパン)
発売日:2026年10月14日
寄稿:国際居合道連盟 鵬玉会

本稿は、月刊『秘伝』2026年11月号(BABジャパン)「秘伝ジャーナル」に掲載された寄稿原稿をもとに、WEB掲載用として一部加筆・修正したものです。

2026年7月4日、横浜武道館において「斬-ZAN- オープントーナメント 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀」を開催しました。

本大会は、自由組太刀®の全国大会として第10回という節目を迎えるとともに、塩川・新名伝 無外流 第17代宗家継承の儀が執り行われた、歴史的な大会となりました。

全国各地から多くの選手・会員が集い、多数の来賓、観客が見守る中、競技と宗家継承という二つの大きな節目を迎える一日となりました。

新名玉宗宗家より免許皆伝を授与

開会に先立ち、先代宗家・新名玉宗先生より武田鵬玉へ免許皆伝が授与され、あわせて塩川・新名伝 無外流 第17代宗家継承の儀が厳粛に執り行われました。

新名玉宗先生は、第15代・塩川寶祥宗家より免許皆伝を受け、無外流明思派宗家を務められた人物であり、その系譜上、無外流第16代にあたります。

このたび武田鵬玉は、新名玉宗先生より免許皆伝を授かるとともに、その道統を正式に継承し、塩川・新名伝 無外流 第17代宗家として新たな一歩を踏み出しました。

流祖・辻月丹以来、約350年にわたり受け継がれてきた無外流の精神と技が次代へと受け継がれる歴史的な瞬間となり、会場は大きな拍手に包まれました。

次代を担う指導者へ允許

同日には、安村凰玉への錬士七段允許、箕輪朱翼への奥入書授与も行われました。

宗家継承だけではなく、次代を担う指導者への允許が行われたことにより、この日は塩川・新名伝 無外流にとって、未来を見据えた新たな出発点ともなりました。

第10回全日本自由組太刀選手権大会

競技では、一般男子、一般女子、マスターズ、新人戦の各部門で熱戦が繰り広げられました。

一般男子の部では箕輪朱翼選手(神奈川)、一般女子の部では樋口陽子選手(埼玉)、マスターズの部では鈴木晃二選手(神奈川)がそれぞれ優勝。

新設された新人戦でも、多くの初出場選手が全国大会という舞台で堂々と戦い、日頃の鍛錬の成果を発揮しました。

形・約束組太刀・自由組太刀®・試し斬り――「四位一体」の修行

鵬玉会では、

形
約束組太刀
自由組太刀®
試し斬り

を**「四位一体」**として稽古体系を構築しています。

その根底にある考えは、極めて単純です。

「自分が斬られずに斬る」

形で刀法を学ぶ。

約束組太刀で、相手との間合い、拍子、攻防の考え方を学ぶ。

自由組太刀®で、予定どおりに動かない相手を前にして、古伝の技が本当に働くのかを検証する。

そして試し斬りによって、自分が正しいと思っている刀法が、本当に斬れる動きになっているのかを確かめる。

この四つは、それぞれ独立した修行ではありません。

斬ってみるから、形の誤りに気づく。

戦ってみるから、間合いと拍子が知識ではなく技としてわかる。

そこで得た答えを、もう一度、形へ戻す。

その循環によって、無外流の技を磨いていきます。

自由組太刀®という実戦検証

自由組太刀®は、居合をスポーツ化するために生まれたものではありません。

古伝の技と哲学が、予定どおりに動かない相手にも本当に通用するのか。

その問いを、言葉だけで終わらせず、実際の攻防の中で確かめるための稽古体系です。

武田鵬玉は、13歳で極真空手に入門し、約50年にわたり武道の修行を続けてきました。

極真空手で学んだ、技を実戦へ直結させるための稽古メソッド。

そして、新名玉宗宗家の直弟子として20年にわたり学んだ無外流。

その二つが結びつき、自由組太刀®という独自の稽古体系へと発展しました。

木村匡也氏が大会を進行

当日は、「ちびまる子ちゃん」「芸能人格付けチェック」などで知られるナレーター・木村匡也(きむらきょうや)氏が司会進行を担当しました。

武道大会としての厳粛な雰囲気を保ちながらも、競技の魅力や見どころを来場者へ分かりやすく伝え、大会を大いに盛り上げました。

海外へ広がる無外流

近年、鵬玉会には海外からの関心も急速に高まっています。

2025年には年間844名の外国人が鵬玉会を訪れ、無外流居合を体験しました。

また、オンライン稽古による国内外への指導も行い、日本国内にとどまらず、世界へ無外流を伝える活動を進めています。

鵬玉会は、無外流の技そのものを現代化しようとしているのではありません。

古伝を正しく伝え、検証し、国内外へ届けるための方法を現代化しています。

新たな歴史の始まり

第10回大会と宗家継承。

二つの大きな節目が重なった2026年7月4日は、塩川・新名伝 無外流にとって、新たな歴史の始まりとなりました。

流祖・辻月丹の志を受け継ぎ、日本の伝統武道としての無外流を次代へ継承する。

そして、その技と精神を国内外へ伝えていく。

宗家から次代へ。
日本から世界へ。

塩川・新名伝 無外流の道統を、未来へとつないでいきます。

国際居合道連盟 鵬玉会

プレスリリース 350年の歴史を背負い、踏み出せ。無外流宗家継承「西の奉告」記録映像公開

プレスリリース 2026年10月13日(火)発行

350年の歴史を背負い、踏み出せ。無外流宗家継承「西の奉告」記録映像公開

350年の歴史を背負う覚悟ができたら、踏み出せ。
その一歩が、新しい無外流の歴史の第一歩目だ。

2026年9月26日、京都・くろ谷 金戒光明寺。

宗家旗と流儀旗を掲げ、法螺貝の音を浴びながら、約50名の一門が歩みを進めました。

塩川・新名伝 無外流第17代宗家・武田鵬玉の宗家継承を奉告し、受け継いだ技を奉納する「西の奉告」。

その一日を収めた記録映像を公開しました。

まずは、冒頭の約3分をご覧ください。

旗が進む。法螺貝が響く。その後ろを、宗家と一門が続く。

これからの無外流を担う人々が、ともに踏み出した一歩です。

旗のもとに集い、歴史の中を歩く

「無外流宗家 奉告」。

黒地に金の文字を掲げた宗家旗と、流儀の名を掲げた旗。そのもとに、全国各地で稽古を重ねてきた門人が集いました。

日頃は、それぞれの道場で刀を振る人々です。指導を担う者も、修行の途上にある者も、次代を担う若い世代も、この日は同じ列に加わりました。

その先頭に立つのは、塩川・新名伝 無外流第17代宗家・武田鵬玉。

宗家とともに、一門が歩調を合わせて進む。法螺貝の音が、その足取りを包みます。

映像に収められた参進は圧巻です。しかし、その列の中に身を置いた人の興奮は、画面を見るだけでは伝えきれないかもしれません。

自分の人生が、歴史の中にある。

そう実感できる瞬間は、一生のうちにどれほどあるでしょうか。

この日、一門は無外流の継承に立ち会い、その続きを担う者として歩きました。

【写真:宗家旗・流儀旗を掲げた参進】
宗家旗と流儀旗のもと、金戒光明寺を参進する一門。

宗家継承。その先にある責任

2026年7月4日、横浜武道館。

武田鵬玉は、先代・新名玉宗宗家より免許皆伝を授与され、塩川・新名伝 無外流第17代宗家を継承しました。

師から直に学び、稽古を重ねてきた20年。その教えを受け継いだ先には、流儀を後世へ伝える責任があります。

形を覚える。技を磨く。その理合を確かめ、弟子へ伝える。そして、伝えられた弟子が、さらに次の世代を育てていく。

350年の歴史は、そうした人から人への営みによって、今日までつながってきました。

私たちが今、刀を手にして無外流を学べるのは、その営みを続けてきた先人がいるからです。

では、これから先へ伝えるのは誰なのか。

今、無外流を学び、稽古している私たちです。

宗家継承の奉告は、その責任を一門で引き受け、未来へ向けて誓いを立てる機会でもありました。

京都・金戒光明寺で奉告する意味

くろ谷 金戒光明寺は、幕末、京都守護職・松平容保公が本陣を置いた、会津藩や新選組にゆかりの深い寺院です。

一門は会津藩殉難者墓所へ墓参し、橋本執事長による墓前のお勤めをいただきました。

松平容保公ならびに会津藩諸士の御霊前に、宗家継承を奉告する。そして正式参拝を経て、無外流の技を奉納する。

歴史に生きた人々を思い、その地に立ち、自らの姿勢を問う時間となりました。

私たちは今、日々の生活の中で道場へ通い、仲間と稽古を重ねることができます。

その日常の中で受け継いでいる技には、長い歴史があります。金戒光明寺での奉告は、その重みをあらためて受け止める一日でもありました。

【写真:金戒光明寺での集合写真】
「西の奉告」に集った一門。世代と地域を越えて、無外流の次の歴史を担う。

言葉と技が重なる、奉納演武

奉納演武では、新選組・斎藤一を語り手に据えた朗読と、無外流の技を重ねました。

語られるのは、間合い、機先、胆力、そして剣を扱う者の覚悟。

その言葉に呼応するように、演武者が動き、刀が抜き放たれます。

無外流居合の「抜き即斬」。

鞘に納めた刀を抜き放つ初太刀が、そのまま斬撃となる。試し斬りでは、日々の形稽古で磨いてきた技が、実際に斬れるものであるかを示します。

組太刀では、相手との間合い、拍子、攻防の機会が問われます。相手がいることで初めて見えてくる技の働きがあります。

そして、宗家と門人による演武へ。

基本から積み重ねてきた稽古が、どこへつながっていくのか。朗読とともに、その技をご覧いただける構成です。

四位一体の術と禅を、次代へつなぐ

鵬玉会が稽古するのは、形・約束組太刀・自由組太刀®・試し斬りを相互に検証する「四位一体の術」です。

形で学んだ技と身体の使い方を、約束組太刀で相手との関係の中に置く。

自由組太刀®では、何をしてくるか分からない相手に対して、その技術と判断が働くかを試す。

試し斬りでは、その刀筋と刃筋が、実際に斬れるものになっているかを確かめる。

そこで見つかった課題を、再び形へ、組太刀へと持ち帰る。その往復によって、受け継いだ技への理解を深めていきます。

そして、その力を扱う自分自身と向き合うのが禅です。

「禅なき無外流は、ただの暴力。
術なき無外流は、ただの妄想。」

技を磨くことと、心を問うこと。その双方を続けながら、無外流を後世へ伝えていく。

今回の奉納演武には、その日々の修行と、一門の決意が込められています。

参加した皆さんへ。その記憶を、言葉で残してください

参進の列に加わった皆さん。

法螺貝を聞いたとき、何を感じましたか。

旗を見上げたとき、宗家とともに歩いたとき、御霊前で手を合わせたとき。そして、自分の演武を奉納したとき。

その場にいた皆さんにしか分からないことがあります。

記憶が鮮明なうちに、ぜひ動画のコメント欄へ書き残してください。

立派な文章にする必要はありません。自分が何を見て、何を感じ、何を持ち帰ったのか。その言葉が大切です。

映像には、当日の姿と音が残ります。

そこに皆さんの言葉が加わることで、その一日を生きた人の思いまで伝わる記録になります。

これから無外流に出会う人、これから一門に加わる人、そして次の世代が、この映像を見る日も来るでしょう。

その人たちに、皆さん自身の言葉を残しておいてください。

最後の参進へ。東の奉告は、日光東照宮

宗家継承奉告奉納事業は、西の京都から、東の日光へと続きます。

2026年11月14日(土)午前。
日光東照宮にて「東の奉告」を予定しています。

参進、正式参拝、そして五重塔前での奉納演武。

今回の宗家継承奉告奉納事業における、最後の参進です。

京都でその一歩を踏み出した人も、映像を見て心が動いた人も、次は日光へ。

画面で見た参進の列に、自分自身が加わる。その場所で、自分は何を受け継ぎ、何を次へ伝えるのかを考える。

日々の稽古が、流儀の歴史とつながる機会です。

350年の歴史を背負う覚悟ができたら、踏み出せ。
その一歩が、新しい無外流の歴史の第一歩目だ。

参加を希望される方は、下記の奉告奉納事業案内をご確認ください。

[宗家継承奉告奉納事業のご案内]
https://mugairyu.net/key/2026_soke_keisho.html

※当日の進行等は、状況により変更する場合があります。

「西の奉告」開催記録

行事名
塩川・新名伝 無外流第17代宗家継承
奉告奉納演武「西の奉告」

開催日
2026年9月26日(土)

会場
浄土宗大本山 くろ谷 金戒光明寺(京都市左京区)

内容
参進/会津藩殉難者墓所への墓参・墓前勤行/正式参拝/無外流奉納演武

主催
国際居合道連盟 鵬玉会

プレスリリース 無外流宗家 継承記念事業 ご奉賛のお願い

京都・くろ谷金戒光明寺、世界遺産・日光東照宮へ──第17代宗家継承奉告事業へのご支援をお願いいたします

無外流宗家 継承記念事業

※ 本記事は2026年7月30日(木)発行のプレスリリースを加筆転載したものです。

2026年7月4日、横浜武道館において、塩川・新名伝 無外流第17代宗家継承の儀が執り行われました。

しかし、宗家継承とは、一日の儀式をもって終わるものではありません。

歴代宗家より受け継いだ無外流を神仏ならびに先達へ奉告し、その歴史と精神を次の世代へ受け継いでいくこと。それこそが宗家に託された責任であると考えています。

そのため本会では、この宗家継承を三部構成の**「無外流宗家 継承記念事業」**として実施いたします。


第一章 継承【終了】

2026年7月4日(土)

横浜武道館

免許皆伝授与式ならびに無外流継承の儀が執り行われ、第17代宗家が誕生しました。

この日、新たな宗家が誕生するとともに、350年近く受け継がれてきた無外流の歴史は、新しい時代への第一歩を踏み出しました。

継承の儀 記録映像


第二章 西への奉告

2026年9月26日(土)

京都・くろ谷金戒光明寺(浄土宗大本山)

宗家継承を奉告し、奉納演武を執り行います。


第三章 東への奉告

2026年11月14日(土)(予定)

世界遺産・日光東照宮

宗家継承を奉告し、奉納演武を執り行います。


奉告奉納演武 予告映像

継承記念事業の予告映像を公開しております。


ご奉賛のお願い

無外流は、約350年にわたり受け継がれてきた日本の伝統文化です。

この継承記念事業は、宗家継承という節目を未来へ記録し、その歴史を次の世代へ受け継ぐための文化継承事業として実施いたします。

皆様からいただいたご奉賛は、

  • 京都・くろ谷金戒光明寺および日光東照宮での奉納に伴う初穂料・お布施
  • 奉納演武の運営
  • 記録映像・写真の制作
  • 歴史資料の保存
  • ホームページ等による記録の公開

など、継承記念事業全体のために大切に活用させていただきます。

ご奉賛いただいた皆様のお名前は、ご希望によりホームページおよび記念資料へ掲載させていただきます。

この事業は、宗家一人のためのものではありません。

無外流という文化を未来へ受け継ぐための、皆様とともに歩む事業です。

350年近く続いてきた歴史は、過去の人々が守り、つないできたからこそ今日があります。

そして、その歴史は今、私たちの手の中にあります。

未来の世代へ、誇りをもって受け渡すことができるよう、この継承記念事業へのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


継承記念事業 ご奉賛

団体概要

団体名:国際居合道連盟 鵬玉会

代表者:武田鵬玉(塩川・新名伝 無外流第17代宗家)

所在地:東京都台東区

事業内容:無外流居合道の指導・普及、日本文化・武道文化の継承、国内外での演武・体験事業

公式サイト:https://mugai.org/


大会役員募集 @鎌倉決戦

歴史をつくるのは、刀を振る者だけではない。

第10回 全日本居合道選手権大会「試し斬り」大会役員募集

7月の「自由組太刀®」が終わったばかりですが、鵬玉会の挑戦はまだまだ続きます。

次なる舞台は――

2026年10月11日(日)
鎌倉・建長寺
第10回 全日本居合道選手権大会「試し斬り」

建長寺という、日本を代表する禅寺を舞台に開催される記念すべき第10回大会です。

そして、この大会は単なる試し斬り大会ではありません。

「無外流の試し斬り」を、日本へ、そして世界へ発信する大会。

ライブ配信、映像、写真、SNS、メディア。

建長寺という特別な舞台から、無外流の魅力を国内外へ届けていきます。

その歴史を、一緒につくってくださる仲間を募集します。


募集役員

(1)大会運営

  • 実行委員長
  • 実行委員

(2)集客

  • 集客委員長
  • 集客委員

(3)審判

  • 審判長
  • 審判委員

(4)当日運営

  • 当日の運営班長(タイムキーパー・呼び出し統括)
  • 当日の運営委員

(5)会場設営

  • 設営・撤収班長
  • 設営・撤収班

(6)オンライン配信

  • オンライン配信班長
  • オンライン配信班

(7)撮影

  • 撮影班長
  • 撮影班

(8)国内広報

  • 国内広報班長
  • 国内広報班

(9)国際広報

  • 国際広報班長
  • 国際広報班

(10)衛生・救護

  • 衛生・救護班長
  • 衛生・救護班

(11)司会進行

  • 司会進行チームリーダー
  • 司会進行チーム

その他

「こんな形で貢献できます!」
という立候補も大歓迎です。


誰でも主役になれる大会へ

今回募集する役職に、級位や段位は一切関係ありません。

入会したばかりの方も、大歓迎です。

武道の実力と、大会を運営する力は別のものです。

イベント運営が好きな人。

写真や動画が得意な人。

SNSで発信するのが好きな人。

人をまとめることが得意な人。

当日、誰よりも元気に動き回れる人。

仕事や学校、地域活動で培ってきた経験は、すべて大会運営の大きな力になります。

鵬玉会は、

「運営は一部の人がやるもの」ではなく、
「みんなで大会をつくる団体」

でありたいと思っています。

「自分にもできるかもしれない。」

そう思った方は、ぜひ手を挙げてください。

その一歩が、鵬玉会の新しい歴史をつくります。


私たちが目指すもの

目指すのは、大会を無事に終えることだけではありません。

「無外流の試し斬りと言えば鵬玉会」

そう国内外で認知される大会へ育てていきたいと思っています。

今年の大会は、その大きな一歩です。

皆さんの力を借りながら、建長寺から世界へ向けて発信していきます。


応募締切

2026年8月7日(金)

立候補、推薦、どちらも歓迎します。


選手だけが大会をつくるのではありません。

一本の映像も、一枚の写真も、一つのアナウンスも、一人の案内も。

そのすべてが、この大会の価値をつくります。

そして、世界中の人に「無外流ってすごい」と感じてもらう力になります。

建長寺から世界へ。

歴史に残る第10回大会を、皆さんと一緒につくりたいと思います。

たくさんの立候補を、お待ちしています。

内弟子

塩川・新名伝 無外流第17代宗家の内弟子

鵬玉会は、武道未経験者も基礎から学べる全国組織です。
しかし、初心者向けに留まる団体ではありません。

その頂点には、第17代宗家・武田鵬玉の直接指導を受け、三年間の千日修行に挑む「内弟子」がいます。

居合形、試し斬り、約束組太刀98本、自由組太刀®。斬れる刃筋、手の内、間合いを身につけ、その理解を再び形へ還す。卒業試験は、百人を相手に連続して戦う「百人組太刀」です。内弟子は、鵬玉会のエースとなり、次代の無外流を担います。

プレスリリース【大会レポート】第10回 全日本居合道選手権大会「自由組太刀®」|箕輪朱翼が二連覇達成 武田鵬玉が塩川・新名伝無外流 第17代宗家を継承

この日、最も会場を緊迫させた一戦、箕輪朱翼 × 小池敏之戦。「箕輪キラー」と呼ばれる小池は、「天才」と呼ばれる箕輪に一歩も引かず本線を互角に戦い、延長にもつれこんだ。

2026年7月4日、国際居合道連盟 鵬玉会は、横浜武道館において「斬 -ZAN- オープントーナメント 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀®」を開催しました。過去最多となる100名の選手が全国から集い、一般男子では昨年グランドスラムを達成した箕輪朱翼が激戦を制して二連覇を達成。一般女子では樋口陽子が初優勝を飾りました。また、大会中には明思派・新名玉宗宗家から武田鵬玉への免許皆伝授与式ならびに無外流継承の儀が執り行われ、武田鵬玉が「塩川・新名伝無外流 第17代宗家」として継承。競技大会と宗家継承という二つの歴史的節目が重なり、無外流の新たな10年の幕開けを告げる一日となりました。

※ これはプレスリリースとして発行されたものを加筆・転載したものです。

過去最多100名が集結。「自由組太刀」は新たな節目を迎えた

2026年7月4日、横浜武道館で開催された「斬 -ZAN- オープントーナメント 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀®」には、全国各地から過去最多となる100名の選手が集結しました。

一般男子、一般女子、マスターズ、ユース、ジュニア、リトルジュニア、新人戦の7部門で熱戦が繰り広げられ、会場は選手を応援する大きな歓声に包まれました。

本大会は、流派や所属団体を問わず参加できるオープントーナメントとして開催しています。今大会も複数の流派から出場の打診がありましたが、大会直前に辞退が相次ぎ、他流派との対戦は実現しませんでした。

それでも大会史上初めて100名が出場したことは、「自由組太刀」が競技として着実に成長していることを示しています。

昨年までとは会場を横浜武道館へ移し、観客席と試合場が同じフロアにあるアリーナ形式で開催されたことで、トップ選手同士の間合い、攻防、駆け引きを間近で体感できる大会となりました。

強い選手への憧れは、新たな挑戦者を生みます。

第10回大会は、これまでの10年を締めくくる大会ではなく、次の10年へ向けた新たなスタートとなる一日となりました。



大会結果

一般男子の部

🥇 ご先代新名玉宗賞
箕輪朱翼(神奈川県)

🥈 鶴澤和樹(埼玉県)

🥉 小池敏之(愛知県)


一般女子の部

🥇 当代武田鵬玉賞
樋口陽子(埼玉県)

🥈 西澤明音(長野県)

🥉 石垣真実(東京都)


マスターズの部

🥇 当代武田鵬玉賞
鈴木晃二(神奈川県)

🥈 三遊亭遊馬(東京都)

🥉 澤尾昌広(長野県)


ユースの部

🥇 明治安田賞
大澤幸輝(埼玉県)

🥈 奥村夏未(愛知県)

🥉 大谷志貫(長野県)


ジュニアの部

🥇 横浜市教育委員会賞
中川湊介(神奈川県)

🥈 藤澤滉一朗(東京都)

🥉 加茂豊(神奈川県)


リトルジュニアの部

🥇 明治安田賞
湯澤秀太(神奈川県)

🥈 安池均(神奈川県)

🥉 田口朝陽(東京都)


新人戦の部

🥇 安村凰玉賞
市居嗣之(神奈川県)

🥈 桜馬林勝恩(アイルランド)

🥉 山縣美里(宮城県)


一般男子の部 箕輪朱翼、激戦を制し二連覇達成

一般男子の部では、前年に形・自由組太刀・試し斬りの三大大会を制し、グランドスラムを達成した箕輪朱翼(神奈川県)が、王者として大会に臨みました。

切れ味鋭い体捌きと、相手の動きを見極めて主導権を握る「後の先」を武器に、危なげなく勝ち上がります。

準々決勝では、初のベスト8進出を果たした今井が粘り強い攻撃を見せましたが、箕輪は冷静に対応し準決勝へ進出しました。

迎えた準決勝の相手は、「箕輪キラー」と呼ばれる小池敏之(愛知県)。

互いに「後の先」を狙い、相手の攻撃を捌き合う高度な攻防が続き、決定的な一太刀を許さないまま延長戦へともつれ込みます。

均衡を破ったのは箕輪でした。

東征流短杖の技法から着想を得た一太刀で、小池の脛を正確に捉え一本。この試合は、多くの観客から「今大会最高の一戦」と評される名勝負となりました。

また、長野県の栗木もあと一歩で入賞を逃したものの、「明らかに全体のレベルが上がっている」と大会全体の競技水準の向上を語りました。

決勝は、一昨年と同じ顔合わせとなる鶴澤和樹(埼玉県)との再戦。一昨年の決勝では、小指を骨折した状態で戦い、痛みを抱えながら惜敗した箕輪にとって、雪辱を懸けた舞台でもありました。

「ここまでの激戦で、手の震えが止まらなかった。」

試合後、箕輪はそう振り返ります。

それでも焦ることなく、ひたすら機会を待ち続けました。

開始から約30秒。誘いに応じて鶴澤が抜刀した、その一瞬。

無外流の形「霞」の理合そのままに、鶴澤の小手を鮮やかに捉えて一本。

因縁の決勝戦を制した箕輪は、自由組太刀二連覇という偉業を成し遂げました。

王者・箕輪朱翼。2024年王者として再び頂点を狙った鶴澤和樹。そして、準決勝で箕輪と今大会最高とも評された一戦を演じた小池敏之。

連続ドキュメント「実戦最強の居合」では、この三人をはじめ、自由組太刀®の頂点を目指す剣士たちの戦いを追っています。


一般女子の部 樋口陽子が初優勝 勝負を決めたのは無外流の形「霞」

一般女子の部では、鵬玉会会長内弟子の奥田裕子を破って勝ち上がった樋口陽子(埼玉県)と、一般男子優勝・箕輪朱翼の指導を受ける西澤明音(長野県)が決勝で対戦しました。

今大会から一般女子の部でも、ベスト4以降は選手の判断によりフェイスガードを外して試合を行えるようになりました。

表情や視線まで伝わる緊張感の中、両者は一歩も譲らない間合いを探ります。

先に動いたのは西澤でした。

樋口は落ち着いて相手を誘い、西澤が抜刀したその瞬間、二の腕を鮮やかに捉えて一本。

この決定打は、無外流の形「霞」の理合によるものでした。

奇しくも、この一太刀は直後に行われた一般男子決勝で、師である箕輪朱翼が鶴澤和樹を破った一本と、まったく同じ「霞」によるものでした。

同じ大会の男女決勝で、同じ形が勝敗を分ける。

無外流に伝わる形が、単なる演武ではなく、実際の攻防の中で生きる技であることを象徴する場面となりました。

樋口は初優勝を果たし、当代武田鵬玉賞を受賞。西澤も準優勝ながら、新星の登場を印象づける戦いぶりを見せました。


マスターズ、ユース、ジュニア、新人戦 次代を担う選手たちが躍動

マスターズの部では、優勝候補と目されていた衛藤豊、森井両選手が準決勝までに敗退する波乱の展開となりました。

優勝したのは鈴木晃二(神奈川県)。実力者がひしめくマスターズは年々競技レベルを高めており、今や一般男子に劣らぬ激戦区となりつつあることを印象づけました。

ユースの部でも熱戦が続き、大澤幸輝(埼玉県)が優勝。若い世代の技術向上は目を見張るものがあり、鵬玉会の将来を支える層の厚さを感じさせる大会となりました。

ジュニアの部では、中川湊介(神奈川県)が優勝し、横浜市教育委員会賞を受賞。本大会での受賞歴は、進学時の調査書にも記載できる実績となり、競技への励みとして大きな意味を持つものとなっています。

また、定着した新人戦では、湘南藤沢支部で衛藤豊の指導を受ける市居嗣之(神奈川県)が優勝。準優勝には、大会出場のためアイルランドから来日した桜馬林勝恩(オーバリン・ショーン)が入り、自由組太刀のメダルを祖国アイルランドへ持ち帰りました。

世代や国境を越え、多くの選手がそれぞれの目標に向かって挑戦する姿は、第10回大会を象徴する光景の一つとなりました。


免許皆伝授与式・無外流継承の儀

大会の途中、明思派・新名玉宗宗家から武田鵬玉への免許皆伝授与式ならびに無外流継承の儀が、厳粛に執り行われました。

式典には、北辰一刀流玄武館宗家十六世・小西真円一之先生、株式会社柘製作所・柘会長をはじめ、多くの来賓が臨席。司会は、「ちびまる子ちゃん」「芸能人格付けチェック」などで知られるナレーター・木村匡也氏が務めました。

また、日本文化への深い理解で知られる高市早苗内閣総理大臣からは、自ら文面を作成した祝電が寄せられ、木村氏によって披露されると、会場は大きな拍手に包まれました。

免許皆伝授与に続き、明思派・新名玉宗宗家から武田鵬玉へ宗家の席が譲られ、**武田鵬玉は「塩川・新名伝無外流 第17代宗家」**となりました。

その瞬間、会場の壁面には、武田鵬玉が大会当日の朝に揮毫した縦約4メートル、横約3メートルの巨大作品「無外」が掲げられ、会場全体が新たな門出を見守りました。

塩川寶祥宗家から明思派・新名玉宗宗家へと受け継がれてきた道統は、武田鵬玉へと継承され、新たな一歩を踏み出しました。

鵬玉会では、この歴史的な継承を特別に演出するのではなく、事実をありのままに記録し、後世へ伝えていくことを大切にしています。

だからこそ、この日の出来事も、写真、映像、記録とともに公開し、未来の門人たちが「あの日、何が受け継がれたのか」を自ら確かめられる形で残していきます。

プレスリリース 346年受け継がれた無外流、新宗家が東西へ奉告。

宗家継承奉告奉納演武、いよいよ始動。

※これは、プレスリリースで発行されたものを加筆・転載したものです。

2026年7月4日に横浜武道館で執り行われた「無外真伝無外流居合兵道 免許皆伝授与式」ならびに「塩川・新名伝 無外流第17代宗家継承の儀」を受け、国際居合道連盟鵬玉会(東京都台東区)は、宗家継承後初の公式事業として、京都・くろ谷金戒光明寺および栃木・日光東照宮において宗家継承奉告奉納演武を実施する。

今回の奉告奉納演武は、新宗家だけではなく、一門である国際居合道連盟鵬玉会の会員もともに参進・奉納する記念事業として開催される。


宗家継承は、新たな歩みの始まり

2026年7月4日、横浜武道館。

第10回全日本居合道選手権大会「斬-ZAN-」の開催にあわせ、無外真伝無外流居合兵道免許皆伝授与式ならびに宗家継承の儀が厳粛に執り行われた。

流祖・辻月丹より346年。

第15代・塩川寶祥宗家、明思派・新名玉宗宗家へと受け継がれてきた系譜は、この日、塩川・新名伝 無外流第17代宗家となる武田鵬玉へ継承された。

一方で、日本の伝統文化において継承とは、継承式を終えた時点で完結するものではない。

神仏や祖師へ奉告し、一門とともに新たな歩みを始めることで、初めて次の時代が始まるという考え方が受け継がれている。

今回の奉告奉納演武は、その第一歩となる公式事業に位置付けられている。


「塩川・新名伝」の継承

今回継承されたのは、「明思派宗家」の継承ではない。

第15代・塩川寶祥宗家、明思派・新名玉宗宗家へと受け継がれた系譜を継承する**「塩川・新名伝 無外流」**の宗家継承である。

新名玉宗宗家は、今後も明思派宗家として後進の指導を続ける。

今回の継承は、既存の師弟関係や各団体の活動を変更するものではなく、塩川・新名伝として受け継がれてきた系譜を未来へつないでいくための継承となる。


約450名を擁する無外流最大の単一全国組織

現在、国際居合道連盟鵬玉会は約450名の会員を擁し、無外流最大の単一全国組織として活動している。

今回の奉告奉納演武は、宗家一人による行事ではない。
一門全体が宗家継承を神仏へ奉告する記念事業として企画された。

団体では、この事業を通じて、流祖より受け継がれてきた技術だけでなく、その背景にある精神や武道の価値を次代へ継承していくことを目指している。


京都・金戒光明寺、日光東照宮で東西へ奉告

奉告奉納演武は、日本を代表する二つの歴史ある聖地で実施される。

第一弾は、京都・くろ谷金戒光明寺。

会津藩主・松平容保公ゆかりの寺院において、宗家継承奉告法要と奉納演武を執り行う。

第二弾は、栃木・日光東照宮。

徳川家康公を祀る日本を代表する聖地において、一門による正式参拝と宗家継承奉告奉納演武を実施する予定だ。

京都、そして日光。

日本の西と東、二つの歴史ある聖地へ宗家継承を奉告することで、新たな時代の始まりを広く内外へ発信する。


開催概要

宗家継承奉告奉納演武 第一弾

京都・くろ谷 金戒光明寺

開催日
2026年9月26日(土)

内容
宗家継承奉告法要・奉納演武


宗家継承奉告奉納演武 第二弾

日光東照宮

開催日
2026年11月14日(土)

内容
正式参拝・宗家継承奉告奉納演武


奉賛企業・団体を募集

国際居合道連盟鵬玉会では、本事業の趣旨に賛同し、日本文化の継承をともに支えていただける企業・団体・個人からの奉賛を募集している。

奉賛者には、奉納演武記念冊子や公式ホームページ等での紹介など、内容に応じた協力企業としての掲載を予定している。

お問い合わせはこちらから>>>


関連情報


プレスリリース 塩川・新名伝無外流 第17代宗家を武田鵬玉が継承

27年ぶり、346年の歴史を受け継ぐ塩川・新名伝 無外流 第17代宗家誕生──宗家継承の公式記録映像を公開

1999年以来27年ぶりとなる宗家継承。約20年間にわたり新名玉宗宗家から直接指導を受けた武田鵬玉が、346年受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流第17代宗家を継承。

※本記事は、ValuePressで配信したプレスリリースをもとに、宗家継承の背景や歴史的経緯を加筆した国際居合道連盟 鵬玉会の公式記録です。

346年受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流

2026年7月4日。

横浜武道館。

無外真伝無外流居合兵道免許皆伝授与式、ならびに塩川・新名伝 無外流第17代宗家継承の儀が執り行われました。

346年にわたり受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流。

その宗家が継承されるのは、1999年以来、実に27年ぶりのことです。

武田鵬玉は、明思派 無外流宗家・新名玉宗より免許皆伝を授与され、塩川宗家、新名宗家の系譜の無外流として、第17代宗家を継承しました。

今回公開した映像は、その歴史的な一日を後世へ伝えるための公式記録映像です。

しかし、この継承は、一人の武道家が宗家となった出来事ではありません。

346年にわたり受け継がれてきた技術、精神、そして思想が、次の時代へ正式に継承された歴史的な節目でもあります。


実戦を知る世代から受け継がれた無外流

武田鵬玉が継承した塩川・新名伝 無外流は、故・塩川寶祥宗家から新名玉宗宗家へ、そして武田鵬玉へと受け継がれてきた系譜です。

塩川寶祥宗家は、帝国海軍航空隊の戦闘機搭乗員として実戦を経験し、18機撃墜の記録を持つことで知られています。

戦後は無外流の普及に尽力し、自らの実体験を背景に剣術を語ることのできる、極めて稀有な武道家でした。

武道の世界では、「剣術とは命のやり取りである」と語られることがあります。

しかし、実際に命を懸けた実戦を経験し、その体験をもとに剣術を語ることのできた人物は多くありません。

塩川寶祥宗家が門人に伝えた無外流には、実戦を知る者だからこそ語ることのできた剣術観が息づいています。

その教えは、新名玉宗宗家へ、そして世界を指導した新名宗家から武田鵬玉へと受け継がれました。

新名宗家からは、「文化としての無外流ではなく、流祖の無外流を次代に普及し、残すこと」を課題として与えられました。


流祖・辻月丹は、なぜ巻物を遺したのか

無外流の免許皆伝の巻物は、単なる技術書ではありません。

そこには、技法だけではなく、禅と剣術の関係、人が剣を学ぶ意味、そして流派を後世へ伝える者への願いが記されています。

しかし、その文章は現代日本語ではなく、漢籍の素養を前提とした漢文で記されています。

現代では、その文章を正確に読み解くだけでも容易ではありません。

さらに、その意味を理解するためには、漢文の知識だけでは足りません。

無外流の技術を修め、その身体感覚を持った上で読み解くことが求められます。


技術だけでも、漢籍だけでも読み解くことはできない

武田鵬玉は、長年教育の現場に身を置き、漢籍にも親しんできました。

一方で、約20年間にわたり新名玉宗宗家から直接指導を受け、無外流の免許皆伝に至りました。

漢籍を読む力。

無外流を修めた身体。

その二つが重なって初めて、巻物に記された言葉の意味へ近づくことができます。

武田鵬玉は、研究者チャップマン氏との共同研究を通じて、免許皆伝の巻物や古伝の解読を進めています。

これは、漢文を現代語へ翻訳する作業ではありません。

流祖・辻月丹が何を伝えようとしたのか、その思想を現代に読み解く試みです。


巻物に記された「後の学ぶ者へ」

免許皆伝の巻物には、禅と無外流の関係、剣術の本質が記されるとともに、後の学ぶ者がこれを理解し、正しく伝えてくれることを願う趣旨の一節があります。

武田鵬玉は、この言葉を読むたびに、宗家とは技を教えるだけの存在ではないと感じます。

技術を受け継ぐこと。

精神を受け継ぐこと。

そして、流祖が残した言葉の意味を理解し、次代へ正しく伝えていくこと。

それもまた、宗家に託された責任の一つであると考えています。

だからこそ現在も、古伝の研究と解読を続けています。

それは過去を研究するためではありません。

346年受け継がれてきた無外流を、346年後にも正しく残すためです。


なぜ世界844名が、この道場を訪れたのか

2025年1月から12月までの1年間で、世界各国から844名が国際居合道連盟 鵬玉会を訪れました。

居合道を学ぶため。

試し斬りを体験するため。

日本文化に触れるため。

理由はさまざまです。

しかし、武田鵬玉は、その理由はもっとシンプルだと考えています。

「本物を求めて来ている。」

それだけです。


技術だけでは、人は海を越えない

海外には、日本文化を体験できる施設や武道体験は数多くあります。

それでも世界各国から人々が鵬玉会を訪れるのは、技術だけを学ぶ場所ではないからです。

ここで学ぶのは、剣術だけではありません。

無外流に流れる禅の思想。

人との向き合い方。

礼法。

そして、日本人が長い年月をかけて育んできた精神文化です。

武田鵬玉は、それらを切り離すことはできないと考えています。

剣術だけを教えることは、無外流を教えることではない。

その背景にある思想まで含めて伝えて初めて、無外流になる。

そう考えています。


Googleレビュー173件、平均5.0点

国際居合道連盟 鵬玉会には、Googleマップに173件の口コミが寄せられています(2026年7月現在)。

平均評価は5.0点。

評価されているのは、技術だけではありません。

「本物だった。」

「人生で忘れられない体験になった。」

「また必ず戻って来たい。」

そうした感想が数多く寄せられています。

武田鵬玉は、この評価をサービスの結果とは考えていません。

346年受け継がれてきた無外流を、誠実に伝え続けた結果であると受け止めています。


無外流を未来へ受け継ぐために

武田鵬玉は、塩川・新名伝 無外流を未来へ受け継ぐためには、人を育てることが何より重要であると考えています。

346年続いてきた流派も、一人の名人だけでは次の時代へ残すことはできません。

多くの門人が集い、多くの指導者が育ち、その中から次代を担う人物が現れることで、初めて流派は歴史をつないでいくことができます。

国際居合道連盟 鵬玉会が、活動会員約360名、休会会員を含めると約450名という国内最大級の無外流団体へ成長してきた背景には、その考えがあります。

武田鵬玉は、

「数は力である。」と考えています。

それは、人数を誇るためではありません。

門人が増えることで稽古の質が高まり、多様な才能が集まり、互いに切磋琢磨する環境が生まれます。

その中から、優れた剣士が育ち、優れた指導者が育ち、さらに未来の宗家を担う人材が育っていきます。

武道は、一人の天才だけでは歴史になりません。

一つの文化として受け継がれるためには、それを支える多くの人々の存在が必要です。

武田鵬玉が目指しているのは、大きな団体を作ることではなく、346年受け継がれてきた塩川・新名伝 無外流を、さらに346年後へ受け継ぐことのできる土台を築くことです。

そのために、多くの人が学び、多くの人が挑戦し、その中から次代を担う人材が育つ環境づくりを続けています。


宗家として、未来へ

2026年7月4日。

武田鵬玉は、塩川・新名伝 無外流 第17代宗家を継承しました。

しかし、宗家とは、流派を代表する肩書ではありません。

346年にわたり受け継がれてきた技術。

禅に裏付けられた思想。

先人たちが命を懸けて守り抜いてきた歴史。

そして、それらを次の時代へ正しく伝えていく責任。

そのすべてを受け継ぐ存在です。


歴史は、過去ではない

346年という歴史は、古いということではありません。

今日まで、一人ひとりが受け継ぎ、一人ひとりが守り、一人ひとりが次の世代へ手渡してきた時間です。

流派は、巻物だけでは残りません。

技術だけでも残りません。

人から人へ。

師から弟子へ。

その積み重ねによって初めて歴史になります。

武田鵬玉は、その歴史の一人となりました。


世界へ。そして未来へ。

国際居合道連盟 鵬玉会には、現在、活動会員約360名、休会会員を含めると約450名が所属しています。

2025年には、世界各国から844名が道場を訪れました。

これは終着点ではありません。

新たな始まりです。

より多くの人に無外流を知ってもらうこと。

より多くの門人を育てること。

より多くの指導者を育てること。

その中から、さらに次の世代を担う人物が育っていくこと。

それが346年続いてきた塩川・新名伝 無外流を、さらに未来へ受け継ぐ唯一の道であると考えています。


一つの映像に込めたもの

今回公開した映像は、宗家継承式を記録しただけの映像ではありません。

346年受け継がれてきた歴史。

流祖辻月丹から始まり、現代につながり、塩川寶祥宗家から新名玉宗宗家へ、そして武田鵬玉へと受け継がれた系譜。

そこに生きる人々の思い。

そして、これから先の未来。

そのすべてを、一つの映像として記録しました。

ナレーションは、「ちびまる子ちゃん」や「芸能人格付けチェック」でも有名な、木村匡也(きむらきょうや)氏が担当しています。

静かに。

厳かに。

歴史を語るように。

派手な演出ではなく、その場に流れていた空気そのものを残すことを目指しました。


未来へ受け継ぐために

流祖・辻月丹から始まった無外流。

塩川寶祥宗家。

新名玉宗宗家。

そして武田鵬玉。

歴史は、一人のものではありません。

多くの門人が学び、多くの指導者が育ち、その中から次の世代が生まれる。

その繰り返しによって、346年という時間が築かれてきました。

武田鵬玉は、第17代宗家として、この歴史を受け継ぐとともに、その責任を未来へつないでいきます。


塩川・新名伝 無外流

第十七代宗家

武田鵬玉

346年の歴史を、未来へ。


「ちびまる子ちゃん」、「芸能人格付けチェック」の木村匡也氏スペシャルMC! | 免許皆伝授与式、無外流継承の儀」

7月4日(土)横浜武道館での「斬 -ZAN- 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀」。その中、12時前後に行われる、「免許皆伝授与式・無外流継承の儀」のスペシャルMCが公開されました。

ちびまる子ちゃんや、芸能人格付けチェックでおなじみ、世界を一瞬で作り上げるオンリーワンなナレーションで有名な木村匡也(きょうや)氏です。
実は、武田鵬玉会長と木村匡也氏は福岡時代の友人だったのです。

木村匡也氏 プロフィール

きむらきょうや(福岡県出身)声優・ナレーター・ラジオDJ。
西南学院大学在学中に米テキサス州ベイラー大学へ留学し、1989年『アメリカントップ40 イングリッシュDJコンテスト』グランプリを受賞し、本格デビュー。
特徴的な声で主にバラエティ番組を担当。
代表作『進め!電波少年』『クイズ$ミリオネア』『めちゃ×2イケてるッ!』『芸能人格付けチェック』など、バラエティナレーションの第一人者として活躍。
2021年からは国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』の2代目ナレーターを務める。
声優・ナレーター育成や執筆活動など幅広く活動している。

「斬-ZAN- 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀」の免許皆伝授与式・無外流継承の儀

34年前の約束

ナレーター・声優の木村匡也さんに、本大会のスペシャルMCとしてご参加いただくこととなりました。
プロフィールをご覧いただければわかる通り、木村さんは日本を代表するナレーターのお一人です。
しかし私にとって木村さんは、「テレビの向こうの有名人」ではありません。

34年前、私たちは福岡で出会いました。
高校・大学の先輩後輩。
彼はDJ、私はバンドマン。
同じ学習塾で働きながら、土曜の夜になれば天神を歩き、酒を飲み、夢を語り合っていました。
そんなある日、木村さんは言いました。

「ユウジさん、このまま福岡でやりよっても地元の有名人で終わる」
「俺は全部やめて東京で勝負する」
「先に東京で待っとるよ」

そう言い残して、彼は東京へ向かいました。その後の活躍は、皆様もご存じの通りです。
一方で私は武道の道へ進みました。
彼は声の道へ。
私は武道の道へ。

歩いた道は違いました。
しかし、お互いに人生を懸けて歩いてきたことだけは同じです。

もちろん、簡単にお願いできる方ではありません。
それでもお願いしたところ、返ってきた言葉は、

「おめでとうございます。
あまりお役に立てるかわかりませんが、やらせていただきたいと思います。」

34年前、「先に東京で待っとるよ」と言った男が、
今度は私の人生最大の節目の一つに立ち会うために来てくれます。

7月4日。それは単なる大会の日ではありません。
免許皆伝授与式、無外流継承の儀。
そして、新しい時代の始まりの日です。

その歴史の証人として、そして、その場に集う皆様の心を一つにする案内人として、
木村匡也さんをお迎えします。

34年前の約束が果たされる日。
ぜひ横浜武道館で、その瞬間に立ち会ってください。

                                               国際居合道連盟鵬玉会
                                                  会長 武田鵬玉