明思派と塩川・新名伝 無外流の違い
武田鵬玉は、無外流明思派の宗家ではありません
結論から申し上げます。
塩川・新名伝 無外流第17代宗家・武田鵬玉は、「無外流明思派」という派名や団体を継承した宗家ではありません。
新名玉宗豊明宗家から免許皆伝を授与され、流祖・辻月丹資茂から新名宗家まで続く無外流の師弟伝承と宗家を継承した者です。
武田鵬玉の正式称号は、次のとおりです。
塩川・新名伝 無外流第17代宗家 武田鵬玉
(塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家 武田鵬玉)
本サイトでは通常、「塩川・新名伝 無外流第17代宗家」と表記します。「無外流明思派第17代宗家」という表記は正しくありません。
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新名宗家と「無外流明思派」
鵬玉会にとっては先代 新名玉宗豊明宗家は、塩川寶祥照成宗家から無外流の宗家を継承しました。
その後、2004年、新名宗家は自らの一派として「無外流明思派」を立てられました。「明思派」は、新名宗家がご自身の一代において用いられた派名です。
武田鵬玉は、新名宗家から約20年にわたり直接指導を受けましたが、「無外流明思派」という派名および団体を継承したものではありません。
継承したのは、新名宗家がその師・塩川宗家から受け継いだ無外流の技、思想、免許皆伝、そして流祖以来の師弟伝承です。
「塩川・新名伝 無外流」とは
「塩川・新名伝 無外流」とは、流祖・辻月丹資茂から、都治家、高橋家、中川士竜申一、石井悟月善蔵、塩川寶祥照成、新名玉宗豊明へと受け継がれた師弟伝承の系譜を持つ無外流です。
その伝承は、新名宗家の直弟子である武田鵬玉へ託されました。
「塩川・新名伝」という表記は、別の新流派を創設したことを意味するものではありません。無外流に複数の系譜や団体が存在する現在、武田鵬玉が継承した師弟伝承を正確に示すための名称です。
新名宗家から武田鵬玉への継承
武田鵬玉は2005年に無外流へ入門し、2006年から新名玉宗豊明宗家の直接指導を受けました。
初期には毎週、後期には月々の宗家稽古を重ね、無外流の居合形、内伝・奥伝、約束組太刀、試し斬り、流祖・辻月丹資茂の思想、そして公にすることのできない口伝に至るまで、約20年にわたって学びました。
新名宗家から武田鵬玉へ託されたものは、技法の允許だけではありません。免許皆伝の授与に加え、「宗家」を名乗ることを許された後継者として、無外流の伝承を守り、読み解き、次代へ伝えるための教えと責務が託されました。
2026年7月4日、横浜武道館において、新名宗家から武田鵬玉へ免許皆伝が授与され、「塩川・新名伝 無外流第17代宗家継承の儀」が執り行われました。
武田鵬玉が継承したものは、派名ではありません。
流祖から新名宗家まで受け継がれた無外流と、「斬れる居合」を次代へ伝える志です。
継承したのは派名ではない「斬れる居合」と、それを進化させる志である
新名宗家が目指したのは、形の外見だけを伝える居合ではありませんでした。
新名宗家は、武田鵬玉に次のように語っています。
「俺は組太刀の大会をしたかった。何が『怖い』だ。これがなければ武道じゃないだろう?」
鵬玉会は、この志を実践へ移しました。
相手と実際に向き合い、予定されていない瞬間の攻防を競う「自由組太刀®」を発展させ、全日本大会として開催しています。
また、新名宗家が求めた「形と試し斬りの融合」も、鵬玉会では全日本大会として成立しました。
形の理合を踏まえて初太刀で斬ることにより、姿勢、間、刃筋、身体操作が実際に通用するかを検証します。
自由組太刀®によって、形に隠された意味を知る
鵬玉会にとって、自由組太刀®は、約束組太刀と切り離された競技ではありません。
形としての約束組太刀の中に何が残され、何が隠されているのかを、実際の攻防を通じて読み解くための実証でもあります。
約束組太刀は、決められた順序を覚えるだけでも、外見を再現することができます。
しかし、相手が予定どおりには動かない自由組太刀®を経験すると、一つひとつの動きが、本当はどういうものになるべきなのかが見えてきます。
本来の斬り合いならば、この動きは何を意味するのか?
なぜ、この間合いなのか。
なぜ、この位置へ身体を運ぶのか。
実際の攻防を経験したからこそ、約束組太刀に残された間、拍子、誘い、崩し、先、後の先の意味が明らかになりました。
その積み重ねによって、技法の奥にある流祖・辻月丹資茂の哲学も見えてきたのです。
形を壊すために自由に戦うのではありません。
形に込められた意味を知るために、自由に戦うのです。
組太刀と試し斬りで得た答えを、形へ還す
自由組太刀®によって、相手との間合いと攻防を知る。
約束組太刀によって、その理合を伝える。
試し斬りによって、刃筋と身体操作を確かめる。
そして、そこで得た答えを再び居合形へ還す。
この循環によって、新名宗家から受け継いだ「斬れる居合」は、鵬玉会の稽古体系として、現在も磨かれ続けています。
形を保存するだけではありません。
形、約束組太刀、自由組太刀®、試し斬りを往復することによって、形に残された技術と哲学を読み解き、現代と次代へ伝えています。
これが、鵬玉会における無外流の継承です。

よくあるご質問
Q. 武田鵬玉は、無外流明思派の宗家ですか?
A. いいえ。
武田鵬玉は、「無外流明思派」という派名および団体を継承していません。
塩川・新名伝 無外流第17代宗家 武田鵬玉です。
流儀名を含めた表記は、塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家 武田鵬玉です。
「無外流明思派第17代宗家」ではありません。
Q. 新名玉宗豊明宗家は、無外流明思派の宗家ですか?
A. はい。新名玉宗豊明宗家は、塩川寶祥照成宗家から無外流の宗家を継承したのち、自ら「無外流明思派」を立てられました。
明思派は、新名宗家がご自身の一代において用いられた派名です。
Q. 武田鵬玉は、新名宗家から何を継承したのですか?
A. 免許皆伝、流祖以来の無外流の師弟伝承、宗家、そして「斬れる居合」を次代へ伝える志を継承しました。
明思派という派名や団体を継承したものではありません。
Q. 塩川・新名伝 無外流とは、新しく作られた流派ですか?
A. いいえ。
流祖・辻月丹資茂から都治家、高橋家、中川士竜申一、石井悟月善蔵、塩川寶祥照成、新名玉宗豊明、武田鵬玉へと続く師弟伝承を明確に示す名称です。
Q. 鵬玉会では何を学びますか?
A. 居合形、約束組太刀、自由組太刀®、試し斬りを一体として学びます。
自由組太刀®と試し斬りで得た理解を形へ還し、技の外見だけでなく、形に込められた理合と哲学を探究します。
Q.武道未経験でも上達できますか?
A. はい。鵬玉会には、武道未経験者が基礎から段階的に上達できる稽古体系があります。
形だけを繰り返すのではなく、約束組太刀、自由組太刀®、試し斬りを通じて、間合い、刃筋、身体の使い方を実践的に学びます。課題と到達基準が明確なので、経験の有無にかかわらず、稽古を続ける人は着実に成長できます。
初心者が安心して始め、全国の仲間とともに成長できる環境を築いてきたことが、鵬玉会が無外流居合最大の単一・全国組織へ成長した理由の一つです。
一番大切なのは、続ける才能です。
Q.より深く無外流を究める道はありますか?
A. はい。通常の稽古や段位取得の先に、宗家の直接指導を受ける「通いの内弟子」の道があります。
内弟子は、3年間にわたる「千日修行」に取り組みます。その内容は、居合形、約束組太刀、自由組太刀®、試し斬りに及び、一般には公開できない口伝や稽古も含まれます。
その修了に課されるのが、百人を相手に連続して戦う鵬玉会の荒行「百人組太刀」です。過半数に勝利することが、千日修行を成し遂げるための条件となります。
内弟子は希望すれば誰でもなれる制度ではありません。しかし、無外流の真髄を学び、より深く武道を究めたい人には、その道も開かれています。
Q.近くに道場がなくても学べますか?
A. はい。鵬玉会では、総本部で行われるすべての稽古をオンラインでも受講できます。
近隣に道場がない方はもちろん、リアル道場に所属している会員も、自宅や出張先から稽古に参加できます。録画を見るだけの通信講座ではなく、インターネット生放送による「ONLINE!ライブ」稽古として、指導を受けながら学べる仕組みです。
オンラインで学ぶ会員も鵬玉会の正式な会員です。合宿や大会などにも、リアル道場の会員と同じように参加できます。
継続して稽古し、技術と指導力を身につければ、将来、自分の地域で鵬玉会の支部を開き、支部長として無外流を伝える道が開かれることもあります。
住んでいる場所に、学びをあきらめさせない。
鵬玉会の無外流は、場所に縛られず学び、成長できます。


