宗家継承の儀

宗家継承の儀

宗家継承の儀

2026年7月4日 横浜武道館

 2026年7月4日、横浜武道館。

 第10回「斬-ZAN-オープントーナメント 全日本居合道選手権大会」の会場において、新名玉宗宗家から武田鵬玉へ、無外流居合兵道の免許皆伝が授与され、塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家継承の儀が執り行われました。

 武田鵬玉が無外流に入門したのは2005年。翌2006年から新名玉宗宗家の直接指導を受け、以来約20年にわたり、形、約束組太刀、試し斬り、無外流の思想、巻物に伝わる教え、そして口伝を学び続けてきました。

 その師弟の時間が、一つの大きな節目を迎えた日です。

宗家継承の儀 ― 映像記録

2026年7月4日、横浜武道館で執り行われた、免許皆伝授与および塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家継承の儀。
新名玉宗宗家から武田鵬玉へ、無外流の伝承が託されたその瞬間を映像でご覧いただけます。

YouTubeで「第17代宗家継承の儀」を見る

約20年の師弟、その先にあった日

 武田鵬玉にとって、この日は突然訪れたものではありません。

 新名玉宗宗家のもとで約20年。

 日々の稽古だけではなく、無外流とは何か、武道家としてどう生きるのか、その根幹にあるものまで直接学んできました。

 そして2026年7月4日。

 多くの門人、関係者が見守る横浜武道館で、その伝承は次の世代へ託されました。


免許皆伝

 この日、新名玉宗宗家より武田鵬玉へ、無外流居合兵道 免許皆伝が授与されました。

 免許皆伝とは、単に一定の技術水準に達したことを示すものではありません。

 形や技法だけでなく、その流儀が伝えてきた思想、口伝、教えを含め、その伝承を担う者として認められたことを示すものです。

 武田鵬玉は、新名玉宗宗家から直接、

  • 居合形20本
  • 内伝5本
  • 奥伝3本
  • 秘伝5本
  • 約束組太刀49本(仕太刀・打太刀双方あわせて98本を伝承。さらに口伝による裏・返し等を含む)
  • 試し斬り
  • 辻月丹以来の無外流の思想
  • 巻物に記された教え
  • 公にはされていない口伝

を学び、伝承してきました。


第17代宗家継承

 免許皆伝授与に続き、塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家継承の儀が執り行われました。

 ここで継承されたのは、無外流明思派の宗家位ではありません。

 新名玉宗宗家から武田鵬玉へ直接伝えられた、塩川寶祥―新名玉宗へと受け継がれてきた「塩川・新名伝 無外流居合兵道」の宗家継承です。

新名玉宗宗家は、無外流明思派の宗家としてその立場にあります。

 武田鵬玉が継承したのは、新名宗家から約20年にわたり直接伝授された塩川・新名伝の技と精神、その伝承責任です。


多くの門人が見届けた継承

2026年7月4日 横浜武道館。宗家継承の儀を見届けた門人・関係者とともに。

 宗家継承の儀は、閉ざされた場所で行われたものではありませんでした。

 第10回全日本居合道選手権大会の会場で、多くの鵬玉会門人、武道関係者、来賓が見守る中で執り行われました。

 その場には、新名玉宗宗家と武田鵬玉だけではなく、これまで無外流を支えてきた者、そしてこれからの無外流を担う者たちが集いました。

 宗家継承とは、一人から一人へ肩書を渡すだけのものではありません。

一つの時代を受け取り、次の時代へつなぐこと。

 その瞬間を、一門がともに見届けたのです。


高市早苗首相がご自身で作られた祝電。

各界から寄せられた祝意

 第17代宗家継承に際しては、各界から祝意が寄せられました。

 高市早苗氏からは、免許皆伝ならびに第17代宗家継承を祝う祝電が届けられました。

 また、会場では「ちびまる子ちゃん」「芸能人格付けチェック」などで知られるナレーター・木村匡也氏が司会進行を務め、祝電を読み上げました。

 宗家継承が一門だけの出来事にとどまらず、多くの方々に見守られた節目であったことを示す場面となりました。

→ 各界から寄せられた祝意を見る


会場に翻った、新しい「無外」

会場の正面には、武田鵬玉自身が揮毫した巨大な「無外」の二文字が掲げられました。

宗家継承の日のために書かれた、新しい「無外」。

それは、約350年受け継がれてきた無外流の歴史を背負いながら、第17代宗家の時代が始まることを象徴するものとなりました。


宗家継承は、ここで終わらない

2026年7月4日は、宗家継承が完了した日であると同時に、新しい時代が始まった日でもあります。

第17代宗家となった武田鵬玉は、この継承を一門の内部だけの出来事として終わらせません。

西へ。

京都・くろ谷 金戒光明寺。

東へ。

世界遺産・日光東照宮。

宗家継承をご報告するため、ゆかりの地へ赴き、奉告と奉納演武を行います。

継承を受けた者が、歴史に報告し、次の時代へ歩み始める。

2026年の宗家継承記念事業は、横浜武道館から始まりました。


継承とは何だったのか

第17代宗家として、武田鵬玉は何を受け継いだのか。

塩川寶祥から新名玉宗、そして武田鵬玉へ。

その系譜と、約20年の直伝によって継承された技・思想・口伝を詳しく紹介します。

→ 「継承とは何だったのか」を見る