オープントーナメント 第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会エントリー

■【 大要 】
 340年の歴史を誇る古流居合の無外流。その最大の全国組織である国際居合道連盟鵬玉会(武田鵬玉会長 総本部 東京都台東区蔵前4-20-10 SCOPビル3F / 近畿ブロック本部 大阪府大阪市北区西天満3-8-7 中の島ウィング1F)が主催する、「居合道最強」を競う自由組太刀の大会が本年も開催されます。かつてなかった実戦スタイル。「斬られずに斬る」全日本大会『オープントーナメント第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会』です。7月9日(日)東京都中央区立総合スポーツセンターにて開催されるこの戦いは、居合道の世界では初めての試みとして7回目を迎え、本年もオープントーナメントとして流派や会派の壁を越えて戦いの幕が開きます。

■【 詳細 】
(1)居合の命は試し斬りと自由組太刀
 「2013年以来の試行錯誤を経て、本年もオープントーナメント形式で開催します。「武道の根幹は強さである。ならば居合の命は試し斬りと自由組太刀である」をその意義に掲げ、居合の大会の中では試し斬りと並ぶ最も重要な戦いです。技術の交流が、実戦という側面での居合を進化させることができるのだと思います。」(武田鵬玉会長)

(2)帯刀から始まり「斬られずに斬れば勝ち」ルールはシンプル
 ルールは「斬られずに斬る」技術を競う、抜刀での初太刀から競う国際居合道連盟フルコンタクト居合ルール。使われるのは、当日配布される公式ソフト剣です。当たっても痛くはなく、ヘッドガード、オープンフィンガーグローブさえあれば、安全・安心に試合をすることができます。この大会は鵬玉会の「形」「試し斬り」それぞれの大会とあわせ、3大大会とし、3大会を優勝した選手を「グランドスラム」とします。

(3)エントリーできるクラスは必ずある
 各クラスは未就学児童~小学3年生のリトルジュニア、小学6年生以下のジュニア、中・高校生のユース、一般男子、一般女子、50歳以上のマスターズ、そして初めて参加する選手ならエントリーできる新人戦があります。

(4)各流派・会派参加可能のオープントーナメント
 エントリーはすでに始まっており、各流派・会派は責任者による問い合わせが必要です。その後、手続きを案内されます。資格も段位も関係なく、忖度もされない、誰の目にも「当たった!敵からは斬られなかったから勝った!」とわかる試合。

(5)居合のドラマ、激突が始まる!
 また、本年からは一般男子ベスト8以上に勝ち残る選手の技術力を鑑み、そこから先の試合はヘッドガードをとります。視線や息遣いもわかるリアルな居合のドラマ、そして激戦。会場の声援が楽しみです。

全日本居合道 自由組太刀 選手権大会
国際居合道連盟(International Iaido Organization;略してIIO)自由組太刀ルール

【第1章 準備】

第1条 防具
安全・安心に競技に挑戦するために、ヘッドガード、オープンフィンガーグローブが無い場合は失格とします。
いずれも市販のもので構いません。
金的ガード、女性のチェスト(胸)ガードは推奨とします。

第2条 自由組太刀フォーム
約束組太刀と同じように袴のひだの外から2枚目をとり始めます。
柄をとる場合は、拳一個分のみ前に出すことができ、それ以上の場合は審判からの注意を受けることがあります。

第3条 鞘
開始の際、試合で貸し出される鞘となる輪の中に、ソフト剣を入れます。
この鞘となる輪を抜刀の最後まで握っていないと抜刀できません。
二刀流の場合には、実戦と同じようにソフト剣の太刀、ソフト剣の脇差ともに鞘に入った状態から始まります。

第4条 公式ソフト剣
競技用のソフト剣については「鵬玉会公式ソフト剣」を使用します。
各選手の条件を同じにするために当日朝に、身長に合わせたものを配布されます。
これで「硬い」「柔らかい」「痛い」「しなる」等の個体差を無くし、純然たる技術の競い合いが可能にします。
公式試合では、IIO指定の公式ソフト剣を使わなければなりません。
それ以外のソフト剣は一本負けとします。

【第2章 試合】

第5条 開始
居合の勝負であるため、初太刀は鞘に納めた状態からの抜き打ちが必須です。
抜刀して構える剣術スタイルで始めた場合、「納刀」を指示されます。
随わなければ注意を受けます。

第6条 勝負
からだのどこかに刃部分が当たれば一本で勝利とします。
主審の明確な判断、もしくは4名の副審の半数以上の判断で一本を宣言できます。

第7条 時間
本戦は1分、引き分けの延長は30秒。
一度の延長でも決まらなかった場合、審判の判定により「優勢勝ち」を宣告します。
失格は一本負け 注意2で一本とします。

第8条 刀を落とした場合
刀を落としてしまった場合、相手が残心をしていれば即一本とします。
もし本番なら、それは即時に死につながるからです。

第9条 相打ち
想定は実戦のため、相打ちは無効とします。
先に当てても、断末魔の一撃が直後に当たれば相打ちとされる場合があります。

第10条 膠着
感動する戦いをするため、膠着は仕切り直しをします。
立って戦おうが、座って戦おうが、10秒を目安に膠着すれば仕切り直しを主審は宣告します。
チャンバラではないので、ただの連打が続いても仕切り直しを宣告する場合があります。
その場合、「立って納刀」が指示されます。
戦う様子が10秒を目安に認められないと「納刀」を宣告されます。

第11条 奇声
居合の戦いのため、目に余る奇声は「注意」を受けます。

第12条 サムライとしての戦い
(1) 刀を床にぶつける
自由組太刀において、故意に床に刀をぶつける、叩く行為は禁止です。
注意を受けることがあります。
(2) 礼を失する
命をぶつけるためには、命をうけとめてくれる相手が必要です。
その相手に「礼」をはらわなければなりません。
もし、試合のコートの中でガッツポーズをした場合、一発失格し、相手の一本勝ちに変わります。
(3) 「続行」について
「納刀」を指示された場合、いったん仕切りなおしです。この間、時間の計測はとめられます。
再開は、主審の「続行」の合図から。止められている間は開始線に戻り、静かに待ちましょう。「勝負は潔く」です。

【第3章 注意と失格】

第13条 注意
以下は注意を宣告され、2回の注意、もしくは相手の「先手」と1回の注意で相手の一本とされます。
(1) 蹴り、投げ、故意の強打
掛け、押し以外の強い押しや力業、相手へのダメージの蓄積狙いは認めません。
(2) つかみ
稽古衣や体へのつかみは認めません。
(3) 場外
故意に場外に出るのは認めません。
(4) 倒れた相手への攻撃
滑ろうが、崩れようが、倒れた相手を攻撃しません。
審判から「止め」が入るので開始線に戻りましょう。

第14条 失格
以下は失格となり、相手の一本勝ちとなります
審判が故意だと判断した場合、審判団の合意により失格を宣言されます。
(1) 故意に狙った急所への攻撃
(2) 故意に狙った喉への突き

【第4章 ベスト8】

第15条 ヘッドガード
一般男子の部においては、ベスト8以上の勝負でヘッドガードをはずして試合を行います。

※ 鵬玉会以外の流派・会派は所属団体の責任者による事前問い合わせをお願いします。
(info@mugairyu.net 「第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会」の件)

【国際居合道連盟鵬玉会による、オープントーナメント第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会についての公式発表】
 流派を問わず、全国で居合道の普及活動をがんばる皆さま、ようやく新型コロナも収束を迎え、ここまで活動を続けられたそのご苦労を、心よりお察し申し上げます。
 ごく当たり前の日常が戻ってきましたが、コロナの間に起こった社会の革新は、過去と同じようにやっていてはいけないという危機感もお持ちでしょう。居合道はそもそも母集団自体が少ない武道です。次代に継承できないのではないか、という危機感はどの流派・会派にもあろうかと思います。危機感はあっても、その大会が「選手の家族でさえもわからない形勝負」では、人は認めません。ましてや、パワーゲームによる所属組織や選手への忖度があるような勝負になってしまえば、もはやそれは勝負ではないと言われても仕方ありません。
 そこで、国際居合道連盟鵬玉会では、自由組太刀の全日本大会をオープントーナメントとし、古から連綿と続く居合の各流派が参加できるようにし、ついに7回目を迎えました。「居合道の勝負として、自分が斬られずに斬る。」という国際居合道連盟フルコンタクト居合ルールではありますが、誰でも目で見える勝負は、流派や所属組織の枠を超えて競い合うことができます。
 もちろん、国際居合道連盟鵬玉会がこの大会の門戸を全流派・全会派に開くことに躊躇がなかったわけではありません。ここまで大事に育て、私たちの無外流を基本とする自由組太刀の攻防の技術流出のリスクは当然あります。出場選手にとっては「普段は偉そうなことを言っているが、あっという間に斬って捨てられたではないか」と思われるリスクもあるでしょう。
 しかし、それ以上に重要だと思うのは、次世代への継承、普及活動の拡大の可能性です。
 今世界中に普及されている空手は、世界ではフルコンタクト空手が主流です。どうしてフルコンタクト空手が主流となったのでしょうか。その中心であった極真空手の創始者故大山倍達総裁が、その大会をオープントーナメントとされたからであろうと思います。
 オープントーナメントとすることで、挑戦の門戸が開き、世界中にその種は飛びました。今や「空手」「組手」と言えば、世界ではフルコンタクトの空手、組手を意味しています。極真空手が大会の門戸をオープントーナメントとして開いたこと、それが現在の空手の隆盛の主たる要因になったのは間違いありません。
 私たちも門戸を開き、流派・会派を超えましょう。勝負を通じて「居合道を次代に継承するためには、技術の交流を通じた伝統のブラッシュアップが必要だ」という理想を反映する、感動を呼ぶ大会を実現させようではありませんか。
 この理想に共鳴してくださる流派・会派の方の「第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会」へのご参加を歓迎いたします。
令和5年5月吉日

第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会大会会長
国際居合道連盟鵬玉会 会長 武田鵬玉
大会実行委員長 田中知博
大会実行委員会顧問 日野鬼鳳 / 安村凰玉


■ 団体や選手、メディアのお問い合わせはこちらから 
https://mugai.org/publicity/

【大会名称】
『オープントーナメント第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会』
日程/2023年7月9日(日)
会場/東京都中央区立総合スポーツセンター 第1武道場
試合ルール/I.I.O.フルコンタクト居合ルール
エントリークラス/リトルジュニアクラス(5歳~小学3年生)・ジュニアクラス(5歳~小学6年生)・ユースクラス(中学1年~高校3年)・一般男子・一般女子・マスターズクラス(50歳~)
主催/国際居合道連盟 鵬玉会

【国際居合道連盟鵬玉会について】

総本部:〒111-0051 東京都台東区蔵前4-20-10 SCOPビル3F
近畿ブロック本部:〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満3丁目8−7 中の島ウィング 1F
会長:武田鵬玉OSS
Tel:03-6661-6045

URL:https://mugai.org/

メディア関係者のお問い合わせ先
info@mugairyu.net
080-4365-6512(広報)

1)6月30日までに記入・送信ください。
2)鵬玉会の無外流以外の流派・会派の方には、特別なIDとパスをお渡しします。
 その案内のメールに従い、公式ソフト剣入手の手続きを含む、参加の手続きをしてください。
2)鵬玉会の無外流一門の方は、エントリーと同時に参加の手続きをしてください。
 この参加の手続きを同時にしていない場合、出場することができません。
(すでに終了している方は、再度の手続きは必要ありません)

“オープントーナメント 第7回全日本居合道 自由組太刀 選手権大会エントリー” への2件の返信

  1. 埼玉支部にて支部長のご指導のもと、皆様と気持ちの良い稽古をさせていただいております。稽古の成果が出せるように、楽しみながら全力で参加したいと思います。よろしくお願いします。

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