「当代宗家」武田鵬玉(第17代)

塩川・新名伝 無外流
第17代宗家 武田鵬玉について

氏名 武田鵬玉
正式称号 塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家
允許 無外流居合兵道 免許皆伝、範士八段
役職 国際居合道連盟 鵬玉会会長
 新名玉宗
入門 2005年
直伝開始 2006年
免許皆伝・宗家継承 2026年7月4日
継承場所 横浜武道館

新名玉宗から免許皆伝を授与され、約350年の伝承を継承

 2026年7月4日、横浜武道館。武田鵬玉は、新名玉宗豊明宗家から無外流居合兵道の免許皆伝を授与され、塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家を継承しました。

 武田鵬玉が継承したのは、無外流明思派の宗家位ではありません。
 新名玉宗宗家から直接伝授された無外流居合兵道の技法・口伝・系譜を、公式名称として整理した「塩川・新名伝 無外流居合兵道」です。
 新名玉宗宗家は現在も無外流明思派宗家であり、武田鵬玉は、新名宗家から直接伝授された塩川・新名伝 無外流居合兵道を継承しました。

 武田鵬玉(当時・武田祐次)は2005年に無外流へ入門。翌2006年、新名宗家のもとへ呼ばれ、直接指導を受け始めました。当時すでに極真空手をはじめ約30年の武道歴を持っていましたが、そこからさらに約20年、新名宗家のもとで無外流を修めました。

 居合形20本、内伝5本、奥伝3本、秘伝5本(変化を含め実8本)、約束組太刀98本、試し斬り、流祖・辻月丹資茂の思想、免許皆伝の巻物に記された教え、そして名称・動作・理合を公開しない口伝に至るまで、その指導は技法と思想の両面に及びました。

 流祖・辻月丹資茂から約350年。都治家、高橋家、中川士龍申一、石井悟月善蔵、塩川寶祥照成、新名玉宗豊明へと受け継がれた師弟伝承は、その直弟子である武田鵬玉へ託されました。

正式称号は、

塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家 武田鵬玉
(以下、塩川・新名伝 無外流 第17代宗家 武田鵬玉)

です。

 武田鵬玉が継承したのは、「無外流明思派」という派名や団体ではありません。新名宗家から授けられた免許皆伝、流祖以来の師弟伝承、そして宗家です。

第17代宗家継承に寄せられた祝意

 2026年7月4日、横浜武道館で執り行われた免許皆伝授与ならびに第17代宗家継承の儀に際し、各界から祝意が寄せられました。

 高市早苗氏、麻生太郎氏からも祝電が届けられ、武田鵬玉の免許皆伝と第17代宗家継承を祝う言葉が寄せられました。

2026年7月4日の免許皆伝授与ならびに第17代宗家継承の儀に際し、高市早苗氏より祝電が寄せられました。

第17代宗家継承に寄せられた祝電

 2026年夏の陣「斬-ZAN-オープントーナメント 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀」のご開催、誠におめでとうございます。

 流派や団体の垣根を越えて集われた選手の皆様、そして日頃より居合道の普及と発展にご尽力されているご関係の皆様に、感謝申し上げます。

 併せて、節目となる第10回記念大会において、国際居合道連盟鵬玉会会長の武田鵬玉先生への「無外真伝無外流居合兵道 免許皆伝」ならびに「第17代無外流宗家継承」の允許式典が執り行われると伺っております。

 心よりお慶びを申し上げますとともに、武田鵬玉先生をはじめ、これまで無外流の研鑽と指導、普及にご尽力いただきましたご関係の皆様に、深い敬意を表します。

 居合道は、鍛錬を通じて心を静め、己を律し、人としての道を磨く、日本を代表する武道の一つです。

 なかでも本大会で行われる自由組太刀は、「斬れば勝ち、斬られれば負け」という極めてシンプルかつ厳しいルールのもと、技術だけでなく、胆力、判断力、人間としての総合力が問われる真剣勝負の場であります。

 選手の皆様には、これまで積み重ねてこられた鍛錬の成果を、晴れの舞台でいかんなく発揮されることをご期待申し上げます。

 本大会が居合道のさらなる発展につながりますとともに、居合道の精神が世界へと力強く発信されますことを、心より願いつつ、皆様のご健勝と益々のご活躍を祈念いたしております。

令和8年7月4日

自由民主党総裁
衆議院議員 高市早苗

 この祝電について、目黒区長から次のような経緯を伺っています。

 高市氏は、インド訪問を控え公務で多忙を極める中、鵬玉会と無外流について公式ホームページを約1時間かけて確認されたそうです。
 そのうえで、

「これは私が書くべき」

と判断され、秘書任せにせず、ご自身で祝電の文面を書かれたとのことでした。

 大会当日、この祝電は、「ちびまる子ちゃん」、「芸能人格付けチェック」などで知られるナレーター・木村匡也氏によって会場で読み上げられました。
 第17代宗家継承への祝意が木村氏の声で会場に響くと、客席には大きなどよめきと驚きが広がりました。

2026年7月4日の免許皆伝授与ならびに第17代宗家継承の儀に際し、高市早苗氏より祝電が寄せられました。

第17代宗家継承に寄せられた祝電

祝     辞

 「斬-ZAN-第10回全日本居合道選手権大会・自由組太刀」が、盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。

 国際居合道連盟鵬玉会におかれましては、無外流居合の普及・指導活動を通じて、武士道の醸成に貢献するという理念の基、我が国古来の武道の精神を継承し、健全な心身の育成と居合道の普及振興にご尽力を賜っておりますことに、深甚なる敬意と感謝の意を表する次第であります。そして、武田鵬玉会長におかれましては、この度の無外流居合兵道の免許皆伝、誠におめでとうございます。

 本大会は、自由な形で斬られずに斬るという居合の技術を競う「自由組太刀」として技研を競う大会であります。出場される選手の皆様には、日頃の弛まぬ稽古で鍛え磨き上げた技量を遺憾なく発揮され、心に残る熱戦が繰り広げられますよう願っております。

 また、今大会の中で、武田会長の免許皆伝授与式ならびに無外流継承の儀が執り行われるとお聞きしております。無外流居合兵道の大きな節目の大会ともなります。今後とも、340年の歴史を誇る我が国古来の武道「居合道」の素晴らしさを国内外に発信し続け、後生に継承していただき、居合道の技と精神を極めるべく、更なる精進に励まれますようご期待申し上げます。
 結びに、本大会のご成功と、国際居合道連盟鵬玉会の益々のご発展を祈念し、お祝いの言葉といたします。

                      国際居合道連盟鵬玉会 顧問
                      自由民主党 副総裁
                      衆議院議員 麻生太郎

※肩書は、祝電受領当時の表記に基づきます。
※麻生太郎先生は長く鵬玉会の顧問をしていただいたため、340年と記載されましたが、無外流は約350年の歴史です。本文通り記載しました。

2010年、新名玉宗から武号「鵬玉」を授かる

 2010年、新名玉宗宗家は、それまで本名の「武田祐次」で活動していた武田に、「鵬玉(ほうぎょく)」という武号を授けました。

 新名宗家は日頃、

「俺は武号を考えない。本人が考えてきたものを認めるだけだ」

と語っていました。しかし武田に対しては、新名宗家の方から、

「『鵬玉』はどうだ?」

と提案しました。

「鵬玉」は、新名宗家にとって、師・塩川寶祥照成宗家との思い出を宿す「寶玉会(ほうぎょくかい)」の「寶玉」と同じ音を持ちます。また武田にとっては、敬愛する新選組副長・土方歳三の雅号「豊玉(ほうぎょく)」とも同じ響きでした。

 武田は武号を授かるにあたり、新名宗家の武号「玉宗」から、

「ご宗家の一字である『玉』をいただきたい」

とお願いしました。授けられた「鵬玉」では、その「玉」が下に置かれていました。師の一字が下に置かれることは、長男、すなわち後継ぎを示す置き方です。それまで新名宗家の直弟子には、そのような武号を授けられた者はいませんでした。

 2026年の宗家継承より16年前。「鵬玉」という武号には、塩川宗家から新名宗家へ、そして次代へとつながる意味が、すでに込められていました。 

 新名宗家は、武田鵬玉について、こう語っています。

「プロは俺と武田さんだけだ」

極真空手から無外流居合へ――武道人生50年

 武田鵬玉の武道人生は、少年期に始めた極真空手から始まりました。
 相手と実際に向き合い、痛みや恐怖の中で攻防を重ねる。技は、説明できるだけでは意味がない。予定どおりに動かない相手に対して、本当に通用するものでなければならない。その感覚は、長年にわたる空手修行の中で培われました。
 国際空手道連盟極真会館福岡県下道場交流試合大会では、1998年に準優勝、翌1999年に優勝。実際に戦うことを通じ、間合い、拍子、攻防、恐怖心との向き合い方を学びました。

 2005年に無外流へ入門し、翌2006年から新名玉宗宗家の直接指導を受けます。そこで出会ったのが、形の美しさだけではなく、実際に斬ることのできる「斬れる居合」でした。
 空手で培った実戦感覚と、新名宗家から受け継いだ無外流。その二つは、のちに形、約束組太刀、自由組太刀®、試し斬りを一体として学ぶ鵬玉会の稽古体系へと結びつきました。
 伝統を守るとは、形の外見だけを残すことではありません。なぜその技が生まれ、実際にはどのように働くのかを読み解き、現代に通用する形で次代へ伝えることです。

 武道人生50年。武田鵬玉は、戦って確かめ、斬って確かめ、そこで得た答えを再び形へ還すことで、無外流の技と思想を探究し続けています。

国内外のメディア・行政機関から選ばれてきた居合道家

 武田鵬玉は、無外流の技と精神を現代社会へ伝える居合道家として、国内外のメディア、行政・観光機関、企業から数多くの出演・監修依頼を受けてきました。

 一般財団法人関西観光本部、東京都および東京観光財団など、行政・観光関係の映像や事業に参加。全米三大ネットワークの一つ「NBC」が制作した東京オリンピック全米向け特別番組にも、日本の居合を伝える武道家として出演しました。
 フジテレビ新春特番「サンドウィッチマンの禁断の一騎打ち」では、居合対決の指導と出演を担当。東芝が世界へ発信したFlashAirのCMでは、日本の居合を代表する師範として起用されました。
 また、東映による舞台「警視庁抜刀課」では居合監修を担当。映像や舞台の見栄えだけでなく、刀の扱い、身体操作、武道としての理合に基づいた指導を行っています。

 武田鵬玉が伝えるのは、演出のために作られた殺陣ではありません。約350年受け継がれてきた居合形、相手と実際に向き合う組太刀、そして真剣による試し斬りを一体として修める、本物の武道です。
 東京・浅草蔵前の総本部道場には、本物の武道文化を求めて、海外から年間800名を超える人々が訪れています。武田鵬玉は、演武、体験、講演、映像出演を通じ、無外流と日本の武道文化を国内外へ発信しています。

自由組太刀®――フリースタイルで戦う

 形で守られた約束組太刀だけで「強い」気分を味わうのではなく、居合の技術を使い、フリースタイルで戦う「自由組太刀®」を作り出したのは武田鵬玉です。

 同じ無外流でも、自由組太刀®を行っているのは鵬玉会だけです。実際の攻防を重ねることで、形に残された間合い、拍子、誘い、崩しを読み解き、その技術を現在も発展させ続けています。

 なぜ、鵬玉会だけが自由に戦うのか。

無外流の試し斬り――形の初太刀で斬る

 「斬れる居合」を名乗るなら、形の初太刀で本当に斬れなければなりません。武田鵬玉は、新名玉宗宗家から課された無外流の試し斬りの課題を、すべて達成しました。
 杭に刺さず、ただ置いただけの畳表を、座ったまま抜き打ちの横一文字で斬る「座技”(俗に言う)置き藁”横一文字」。あるいは、逆手で抜刀して斬る「梢風」。
 理屈ではなく、実際に斬ることで無外流の形を証明しています。

なぜ、鵬玉会は形の初太刀で斬るのか。

世界から寄せられた評価――OSS勲章

 武田鵬玉は、無外流と日本の武道文化を世界へ伝えてきた活動に対し、スコットランドからOSS勲章を受章しました。
 新型コロナ禍のため現地からの来日授与がかなわず、スコットランドから託された勲章は、特命全権大使を通じて武田鵬玉へ届けられました。
 武田鵬玉に寄せられた、世界からの評価とは。

宗家メッセージ――鵬玉会は実践偏重主義である

 斬ってみなければ、わからない。
 戦ってみなければ、理屈どおりにはいかないこともわからない。
 武田鵬玉が貫いてきたのは、実践によって技を確かめる「実践偏重主義」です。
 ただし、形を壊すために戦うのではありません。組太刀で相手との攻防を知り、試し斬りで刃筋と身体操作を確かめ、そこで得た答えを再び形へ還す。
 実践するからこそ、形に込められた技術と哲学が見えてきます。

 「斬れない居合は、ただの踊りだ。」
 無外流を、現代に生きる本物の武道として次代へ伝える。それが、塩川・新名伝 無外流第17代宗家・武田鵬玉の使命です。

塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家。
無外流居合兵道 範士八段・免許皆伝。
国際居合道連盟 鵬玉会会長。
自由組太刀®創始者。

1963年6月22日生まれ。

 少年期より武道を学び、極真空手では、1998年に国際空手道連盟極真会館福岡県下道場交流試合大会準優勝、1999年に同大会優勝。

 2005年、無外流に入門。
 2006年から新名玉宗宗家の直弟子として、約20年にわたり直接指導を受ける。

 2010年、新名玉宗宗家から武号「鵬玉」を授与される。

 2026年7月4日、横浜武道館において、新名玉宗宗家から無外流居合兵道の免許皆伝を允許され、塩川・新名伝 無外流居合兵道 第17代宗家を継承。

 居合形、内伝、奥伝、宗家相伝の秘伝、約束組太刀、試し斬りを含む無外流の技法と思想を継承し、全国の支部・道場およびオンラインを通じて指導している。

 また、自由組太刀®を創始し、居合形、組太刀、試し斬りを一体として学ぶ、鵬玉会独自の修道体系を構築した。

各種メディア
 東芝FlashAirのテレビCM、米国NBCの東京オリンピック関連特別番組、東映『舞台 警視庁抜刀課』の居合監修など、国内外の映像、舞台、観光事業に多数参加。

 京都・くろ谷 金戒光明寺をはじめ、国内各地の神社仏閣において奉納演武を行っている。

2025年 新名玉宗宗家の名代として国際大会で演武

主な演武履歴
● 祇園 八坂神社(京都)
● 世界遺産 宗像大社(福岡)
● 筑前一宮 筥崎宮 放生会(福岡)
● 皇城鎮護の社 赤坂日枝神社(東京)
● 旧会津本陣・浄土宗総本山 くろ谷金戒光明寺(京都)
● 牛込総鎮守 赤城神社(東京)

2023年 京都守護職 会津松平容保公が1000人の兵と駐留した
「京都くろ谷 金戒光明寺 秋の特別拝観」21日間43演武(レセプション メディア向け演武含む)を依頼を受け、特別企画として演武。

会長への出演・講演等の依頼はこちらから>>>

※ 宗家称号について

 武田鵬玉が継承したのは「塩川・新名伝 無外流」であり、「無外流明思派」という派名および団体を継承したものではありません。

 新名玉宗豊明の正式な称号は「無外流明思派宗家」です。武田鵬玉は新名宗家から免許皆伝を授与され、塩川寶祥照成から新名玉宗豊明へ受け継がれた無外流の系譜を継承しました。

 武田鵬玉の正式な称号は「塩川・新名伝 無外流第17代宗家」です。

 したがって、「無外流明思派第17代宗家・武田鵬玉」という表記は正しくありません。

FAQ

Q.武田鵬玉は、無外流明思派の第17代宗家ですか?

A.いいえ。 武田鵬玉は明思派そのものを継承していません。新名玉宗豊明宗家から免許皆伝を授与され、師弟伝承の系譜を「塩川・新名伝 無外流」として継承した第17代宗家です。